小川様邸
●棟梁/小林 進 ●監督/木村 正秋 ●設計/木村 美波里・藤田 勝敏
お施主様のお言葉
 息子が生まれ、子供にはよい環境で成長してほしいと思ったのをきっかけに、家族みんながホッとできる家を建てたい。これが計画のスタートでした。絶対はずせなかったのが、シャープな外観とホッとできる空間。子供は少々アレルギーを持っているため、健康への配慮も欠かせない要素でした。とくに私が気に入っているのが玄関ホール、居間、トイレ、子供部屋です。玄関は暗くなりがちですが、小さな窓を縦に6箇所設けたので明るく開放的な空間なりました。居間は家族が一番集まる場所、そして一番長くいる場所なので、自然素材をふんだんに使い、窓も大きく取りました。トイレのしっくい壁は左官屋さんにご指導頂きながら一緒に仕上げたことが良い思い出になりました。
工事中は2歳の息子も自分の家ができるのがわかるのでしょう、まだおしゃべりは達者でないながらも吹き抜けを見上げては「高いね〜」「広いね〜」と歓声をあげては、家中を走り回っています。これからはここで家族みんな楽しく過ごしていこうと思います。
お世話になった皆様、本当にありがとうございました。   小川 紀子

設計担当/木村 美波里
完成したお住まいに一歩入ったとき、居間からご夫婦と長男瑞樹くんの声が聞こえてくるような気がしました。「息子がアレルギーを持っているから自然素材を使いたい。家族が自然といつも一緒にいるような茶の間にしたい」設計前のご夫婦からのお言葉です。瑞樹君への思いが伝わってきました。家族がふれあえる空間をつくってあげたい。そのためには、まず奥様の家事に費やす時間を減らせるような間取りと仕様にしなくてはなりません。キッチンに立っている奥様も居間にいるご家族と会話ができるような間取りとし、なくても困らないけど、夕食後の貴重な時間をより多くとるため、食器洗浄機も設置することにしました。
お引き渡し式では、工事用鍵ではなく本鍵で、はじめて鍵を開けていただきます。その時、瑞樹くんがご夫妻よりも先にドアをガチャガチャ「開いてないよぉ〜?」と、早く入りたがっている姿を見てとてもうれしく思い、またその様子を微笑ましく見ているご夫妻のお姿を拝見し、設計者としての喜びを感じることができました。これから小川様のお住まいも、ご家族と共に思い出を刻みながら成長していってくれることを願っています。

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